
日頃の行いが良かったのか、おかげさまで驚くほどの晴天に恵まれた1日目。
日頃の行いが良かったのか?おかげさまで驚くほどの雨天に恵まれた2日目。
ただし今回のイベントの最大の利点は、屋内だったこと。
ありがたいことに両日共に、外国の方を含む多くのお客様にご来場いただことができました。
その一部始終ですが、お伝えできればと思います。
イベント当日の様子

まずは会場入りすると、2画面巨大なモニターがお出迎え。
グラフィックデザイナーが作ったかのようなイメージVTRで、会場のボルテージを一気に上げます。
職人による実演

会場ど真ん中では「密刻」と呼ばれる非常に細かい印章彫刻の実演。
密刻は印章彫刻の中でも、特に神経すり減らす非常に緻密な作業。
それを一番人が集まる入り口ど真ん中に鎮座させるという、職人のハートの強さが試される冠ブース。
日替わりで2人づつ、計4人の関東が誇る現役トッププレーヤーによる正確無比な技の奇跡の共演。
来場者の外国人の方々からも「WAO!」「great!」「fantastic!」等々の声。
その細い妙技に目を奪われるのは万国共通でした。
印章の歴史

【はんこってなに?】 はんこは自己を表示し、また自己の権利、義務、所有など意思を表示する一つの手段として発明されました。 はんこを用いることで、お高いの意思や責任を確かめ合うことができる、我々が日常生活をしていくために、欠くことのできない重要な必需品です。 日本では、法規により印章の使用を定めているので、個人や法人団体でも、契約などの重要な書面には、必ず印章が使用されております。 当日掲載パネル一部引用
他にも
- 【どんな種類があるの?】
- 【いつ頃からあるの?】
- 【はんこの歴史】
印章工程〜職人の道具展示

来場者、特に外国の方々の一番人気はこの道具だったようです。
印章従事者以外ではほとんどお目にかかることのできない特殊な、しかも相当使い込まれた道具たちの素直なエイジングは、まさに日本の宝なのかもしれません。

奥に回ると3人による、字入れ→荒彫り→仕上げという、印章制作の三大工程の実演。
こちらも関東が誇る超凄腕の職人さんたちですから、来場者のみならず、多くの同業者が目を皿のようにして見ていたのが印象的でした。
印章彫刻競技会 上位作品の展示

全国の競技会の受賞作品が一同に介する展示ですから、一般来場者には多くの驚きを、同業者には多くの学びを提供してくれました。
形は言わずもがな、その抜群の切れ味が上位入賞には必須。
とにかく奥が深い世界です。
浮世絵スタンプラリー

各ブースごとに色が分かれているシヤチハタを、台紙に押していくことで浮世絵ができあがるというアイデア商品。
石印彫刻体験

こちらも外国の方々に大人気。
全ての席に日本人以外の方々が並ぶ景色は、なぜかとても感慨深いものがありました。
やはり本物の持つ力は万国共通です。
まとめ
以上、はんこの美の公式Facebookページにはまとめの動画掲載されています。テキストよりも臨場感は伝わりやすいと思いますので、よろしればお立ち寄りください。
「はんこの美Facebookページ」はこちらから
そしてメディアにも掲載していただくことができましたので、併せてご紹介しておきます。
東京新聞「はんこの歴史、文化学ぼう きょうまで浅草公会堂で『印章展』」はこちらから
最後に
ここに集った「はんこ」は、〇〇はんこではなく、正真正銘の本物の「はんこ」たちでした。本物の放つパワーはそれを扱う日本人のみならず、世界中の人々の心を震わせる力を持つことが分かりました。
形になっている「はんこ」を見るだけでは伝わりにくい、途中や裏側をご覧いただき体験していただくことで、ちょっとだけでも興味を持っていただけましたら、開催者としての大きな喜びです。
改めまして、ご来場いただきました多くのみなさまにこの場をお借りして御礼申し上げます。
たくさんのご参加、誠にありがとうございました。